社長ブログ

2023/02/13

新しい時代!?

新しい時代!?

昨年、当社で某団体会員様向けのクローズドなクルマ雑誌を発刊したのですが、それをきっかけに、クルマ関係に連なる方々(メーカー、販売会社、ジャーナリストなど)と知己を得、この歳にして新しい仕事ができたこと、仕事を通じて多くの学びがあったことはとても喜ばしいことでした。皆さまに感謝です。

そんな関係もあり、2月上旬に初めてJAIA(日本自動車輸入組合)が主催する試乗会に行ってきました。もちろん、懇意にしているジャーナリストに誘われて、ですが。

文字通りクルマは全て輸入車。例年この時期に3日間に亘って開催され、各社の一押しクルマが60台以上一斉に集まる、今年で42回を数える歴史あるイベントです。場所は大磯プリンスホテル。ここを起点に試乗時間は80分。箱根ターンパイクへの乗り入れが禁止されているほかは、ルートに決まりがあるわけでもなく、撮影に徹するもよし、とことん走るもよしで、何と言うのか自動車業界の懐の深さや自動車ファミリーの連帯感と信頼感のようなものが見え、コミュニケーションが希薄になりがちなこの時代に、久しぶりに心が暖かくなりました。さすが、成熟産業ですね。

大磯プリンスホテル駐車場

 

あれ?あの人は〇〇さんじゃない?この方は有名なユーチューバーだな?などと多くのモータージャーナリストと呼ばれる方々を横目に、その日は朝から夕方まで5台の試乗をしました。何よりも印象的なのは60台以上ある試乗車の大半がEVもしくはそれに類するクルマだということ。まあ当たり前と言えば当たり前ですが、実際に業界向けイベントにおいて、いやむしろプロ向けであればなおさら、新しいクルマの試乗イコールEVという図式が確立されつつあることを目の当たりにし、自分自身も考え直すきっかけになったのが正直なところです。もはや個人の残念な気持ちだとか内燃機関ノスタルジーなどはお構いなしに、世界は本当にそっちに、新しい時代に向けてひたすら突き進んでいるわけですが、特に欧州のクルマはそれが顕著で、その割り切り度合いは時代をリセットする潔ささえ感じ、あっぱれです。

そんな私たちも時代の流れに乗って2台のEVを試乗しました。ボルボとフィアット500のEVの2台で、ジャーナリストはフィアットに、私はボルボに感銘を受けました。クルマのインプレションなどはプロに任せるとして、私が感銘を受けたのは「EVにも個性がある」ということと、「技術の革新は凄まじいスピード」で進んでいるという点でしょうか。

短時間で複数台乗り比べることで分かることがあるのも確かで、「パワー一辺倒のEV」というステレオタイプな見方は、もはや最新のEVには当てはまらないということを知れたのは、大きな収穫でした。

個人的にはクルマについては超が付くコンサバで、ガソリン臭くて3ペダルが一番なのですが、用途による使い分けや、新しいプロダクトから学ぶ最新技術、これらを上手く取り入れないと気付けば使い方さえ覚束ない、取り残されてしまう人になるなと思った次第です。全てをリセットする必要も、捨て去る必要もないですが、食わず嫌いや過度な頑なさは邪魔であることは仕事にも通じることで、いろいろと思いを新たにさせられた1日でした。貴重な気付きをいただき、皆さまに感謝の一日でした。

VOLVO XC40 RECHARGE

FIAT 500e

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