社長ブログ

2022/11/01

とある週末のこと

とある週末のこと

今回は、とある週末にそれはそれはなかなか得難い経験をしてきましたので、この場を借りて少しご紹介できればと思います。

 

伏線は半年近く前のこと。クライアント某社の社長との久しぶりの会食の場で、寄る年波の病気自慢やら趣味やらを話している際に、社長の口からポロっと出てきた「パワーボート」の一言。これが今回の主役、パワーボートです。

「いやいや全然小さなモンだから」と本人談、ではあるものの、なんとパワーボートを持っているとのこと。パワーボートですよ!何度も言うけどパワーボートって、そうです、あれです。マイアミバイスで出てくる、大海原をすごいスピードで突っ走るアレです。クルマとバイクはもちろんのこと、エンジンの付いたモンや速いモンが大好物な私、大興奮でその場でこのネタにガッツリと食いついてしまい、別れ際にも「機会あればぜひ!」とまでお願いする始末で、今思えば「これは、誘わないとヤバい・・」と思われたのかも知れませんが、その熱が奏功し?本当にお誘いいただいたというのが今回の得難い経験です。前置き長くなりましたが、そんな伏線があっての、とある週末だったわけです。

 

世の中ヨットやクルーザーに乗った経験をお持ちの向きは多くおられると思いますが、パワーボートに乗った話しはさすがに回りでも聞いたことがありません。しかも日本国内で。雨予報が続く中、当日は晴天で暖かく、海遊びにはサイコーの天気。しまなみ海道を通り因島に渡り、早速ご対面!どうでしょう、このスタイル。もう見るからに速いデザインですよね。古い例えが、マッハGoGoGo。

パワーボートはレースも行われていて、ハイエンドな機種であれば時速200kmオーバーも数多く、それこそ「海のF1」とも呼ばれるほどで、速く走る機能が宿るデザインは見ているだけで時間を忘れてしまいます。エンジンは、これも今は昔、もはや製造されていないヤマハ謹製2ストロークエンジンの2基掛け。はい、仰る通り、この脱炭素時代に2ストなんてけしからん!という声が痛いほど聞こえて来そうですが、クルマ同様最後の内燃機関を愉しむということでご容赦いただき、その特性である軽く、ビンビン回る高回転型エンジンと独特のオイルの焼けるニオイにもうクラクラ。そしてコクピット。これも泣ける。小径ステアリングに2基分のレヴカウンター、燃料計、油量計、油圧計、これら全てはアナログメーター。そしてフロント2席のフルバケットシートにとどめを刺され、今風に言えば、萌え死ぬ!といったところで、走る前からオヤジ気絶でした。

ところで、そんな好きモノをくすぐるガジェットに事欠かないパワーボートですが、乗った感じや、乗るとどんなモノなのか?はきっと名状しがたいというのが本当のところかも知れません。少々大袈裟とも取れますが、海の乗り物がクルマほど一般的ではない前提で言えば、「ヨットと比べて・・・」「クルーザーと比べて・・・」と書いたとしても、私自身がそんな経験が無いのに加え、どんな言葉を重ねても伝わらないと思いますが、時速140kmくらいで海の上を走るという感覚は、自分が知っている海の乗り物の数少ない引き出しから取り出せるコトバは無く、バイクやラリーカー(これも乗ったことは無いけど・・)のようなモノに近いと言え、乗るとどんな感じ?とは違う意味で「自分は生きている!」と生々しく生を実感できる機会だったということです。

あまねく広く誰もができる遊びではないし、多くの環境が許さなければ実現できない趣味ですが、頭の中を空っぽにしてただ本能の赴くままスピードに身を委ねるのは自分にとってはたまらなく快感で、いつかマイボートを!なんて夢が膨らんだとある週末の経験でした。

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