社長ブログ

2022/08/10

広告会社ですがスペースデザインは得意分野です!!

広告会社ですがスペースデザインは得意分野です!!

当社の業務領域は、かなりの広範囲を網羅しています。中でも「スペースデザイン」と称して展開している内装の企画、設計、施工事業については、「こんなこともやるの?」や「どうしてやってるの?」といった声をいただくことが多々あります。

たしかに、広告会社(またはそれに類する会社)がなぜ内装の設計や施工を?という疑問はその通りなのですが、私たちとしては違和感なく守備範囲の1つとして受託しています。

なぜ自分たちにとって違和感が薄いかということは、なぜ広告会社である当社がそれを請け負っているか、の理由にも関係するので、今回は「スペースデザイン」について少しお話ししようと思います。

私たちの主業でもある企業のインターナルブランディングやブランドコミュニケーション、そしてその先にある成果としてのブランド構築は、1つの側面を1つのツールで1つの表現で、といった単一的かつ散発的なアプローチによって完成されるわけではなく、複数の手段で適切なコンテンツを様々組み合わせて継続的に投下することが肝要であると思っています。

例えば、ある商品やサービスを特定のターゲットにリーチさせようとする場合、単純にテレビでCMを出稿するだけでは効果は限定的で、認知から購買という結果につなげるためには、雑誌やニュースで取り上げてもらうようなパブリシティ獲得、webコンテンツによる理解促進、モニターを募集して体験してもらうUXなど、複合的なコミュニケーションを遂行する必要があるのは言うまでもありません。

いわゆる昔から言われている、メディアミックスという言葉を聞くと分かると思います。

細かい点は別として企業ブランドの構築も、基本的には同じメカニズムで作用します。
前段の例を見ると少しイメージしやすくなったと思いますが、スペースデザインという内装や立体造形物もブランド構築をする上で欠かせない手段やコンテンツ、つまりミックスすべきメディアの1つであるのです。

展示会もしかり、その商品やサービスを販売する店舗も、体験できるショールームも、B2B企業であれば来客をお迎えするオフィスやエントランスなど、例を挙げると、立体的なコンテンツ(造形物)によってブランド醸成が成されることがあると理解できるはずです。

皆さんもクライアントや仕入先のオフィスに出向くことがあると思いますが、そんな時に、エントランスのデザインが特徴的であったり、それまで何となく抱いていた企業のトーン&マナーがオフィスに落とし込まれていたりすると、なるほどと腑に落ちたり、見事だなあと感心したりすることもあるはずです。

まさにこれが「ブランド体験」と言えるわけですが、この身をもって感じる「体験」は、紙やwebや映像といった平面的な手法やコンテンツよりも、立体造形物という物質を伴うがゆえにより直接的な実感や好意醸成を促進するとも考えられ、当社がスペースデザインをブランド構築とシームレスな1つ線でつなげて捉えている理由も、こうしたところにあるのです。

こうしたニーズは当然ながらクライアント側にも強くあり、特に働き方が変わったことによる新しいオフィスへのリノベーション、リモートワークなどで低下しつつある従業員のエンゲージメントやコミュニケーションを活性化させるために社員食堂を考え直したりといった動きは、ここ数年多くの企業で見られています。

さらにこうした活動や会社側の考えを、当社がサポートしている社内報においてはコンテンツにして社内に共有したり、映像で配信したり、サーベイの場にすることができるという意味においても、当社の主業でもあるブランディングという業務とスペースデザインの業務は関係の深い話しであるのです。

もっともこの取り組み自体はまったく新しい話しでもないので、これを機会に「平面的な施策×立体的な造形物」をそれぞれ個別に考えず、シームレスにつながっていることだと再認識し、コミュニケーションやブランディングのアプローチを社内でディスカッションしてみてはいかがでしょうか。

今後の新しい取り組みや、課題の発見があるかも知れませんね。

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