社内報コラム

もしも社内でメタバースを導入したらどうなる? メリットやデメリットは?

もしも社内でメタバースを導入したらどうなる? メリットやデメリットは?

新型コロナウィルスの影響や働き方改革により、テレワークを導入している企業が増えています。さらに、オンラインでできるさまざまなサービスが活用されるようになり、これまでになかったようなあらたなビジネスも誕生しています。

その中でも仮想空間でアバターによって活動をおこなうメタバースに対して注目度が高まっているのです。もともとはゲームで使われていましたが、5G の技術が発達したこともありビジネスシーンでも活用されるケースが増えています。
社内においても、離れた場所にいる社員と交流会やグループワークができるなど大きなメリットがあります。

メタバースとは

メタバースとは仮想空間のことをいい、3次元の世界において自分の分身(アバター)を使って世界に入ることができます。メタバースは最近誕生したようにいわれることがありますが、日本では2006年に3次元仮想空間であるSecond Lifeがブームになっています。
つまり、仮想空間においてのコミュニケーションや取引は以前から日本でも活用されていますが、近年ビジネスでも利用されるようになりました。

メタバースを導入時の世界観

メタバースのメリットは、WEB上でありながら現実世界に近い世界観があることです。アバターを使って現実世界と同じようにミーティングをしたり、グループでの作業をしたりできます。実際の企業のミーティングルームや店舗などをリアルに再現して、自分でアバターを動かして作業することにより、これまでネット上ではなかった世界感を味わえます。

メタバース導入のメリット

メタバース導入には次のようなメリットが挙げられます。

① 離れていてもコミュニケーションをとりやすい
② コスト削減ができる
③ 数千人が同時に参加できる

① 離れていてもコミュニケーションをとりやすい

メタバースにおいては、離れた場所にいる人とコミュニケーションを取ることができます。他の支店にいる人や在宅ワークをしている人、海外赴任をしている人など普段ではなかなか会えないような人とでもグループワークをしたりミーティングをしたりすることが可能です。

複数拠点で1つのプロジェクトを進める場合においても、メタバースを活用して同時に同じ図面を見ながらデザインを作成するなどさまざまな活用方法があります。

② コスト削減ができる

遠くにいる社員が1つの場所に集まると交通費や宿泊費などが必要です。また移動だけで時間がかかってしまい人件費が高くなってしまうことも考えられます。そのため、メタバースの導入費用を差し引いてもコスト削減につながる場合があります。

③ 数千人が同時に参加できる

通常であれば数千人が同時に参加できる交流会を開くのは容易ではありません。しかし、メタバースであれば数千人規模であっても交流可能です。

メタバース導入のデメリット

メタバース導入には次のようなデメリットもあります。

① メタバース依存
② ルールの整備
③ 導入費用がかかる

① メタバース依存

メタバースはアバターを使うため自分の顔が相手に見えず、相手の顔も見ることができません。そのため、現実世界と比べても楽にコミュニケーションが取れることからメタバース依存になることがあります。あくまで現実世界でのやり取りがメインで、メタバースを使って現実ではできないようなことをサポートする使い方がおすすめです。

② ルールの整備

仮想世界ではありますが人と人とがコミュニケーションをとることには変わりありません。ルールをしっかりと設定しないと逆効果になるケースがあります。顔が見えないからといって何をしてもいいわけではありません。

③ 導入費用がかかる

メタバースは導入費用が高額になるケースがあります。十分に、メタバースの導入を社員に浸透させ活用することによってコストパフォーマンスを上げることができます。

メタバース導入事例

メタバースは次のようにさまざまな企業で導入されています。

① 日産バーチャルギャラリー
② Virtual AKIBA World

① 日産バーチャルギャラリー

日産自動車はVRやメタバース上でのユーザーとのコミュニケーションを目的にバーチャルギャラリー「NISSAN CROSSING(ニッサン クロッシング)」を公開しました。未来の運転体験をコンセプトとしており、仮想空間上に銀座の店舗を忠実に三次元化することで、電気自動車のアリアを展示しています。

VRchatを利用しているユーザーはいつでもNISSAN CROSSINGを訪問でき、今後は新車発表会や講演などのイベントを予定しています。さらに日産自動車では地球温暖化への取り組みをツアーとしてユーザーが参加できるように準備中です。

実際に銀座にある施設を忠実に再現し、アバターの制作やBGM などネット上でも十分現地にいるような体験ができます。

参考: 日産、バーチャルギャラリー「NISSAN CROSSING」公開 新車発表会や講演なども実施(Car Watch)

② Virtual AKIBA World

Virtual AKIBA Worldメタバース内にオープンした世界で初めてのメタバースステーションです。仮想世界において秋葉原駅やその周辺がリアルに再現されており、現実の世界と同じように改札から入って電車に乗ったり秋葉原駅の周辺を散歩したりするなどさまざまな経験をすることが可能です。

また利用者同士でコミュニケーションを取ることもできます。秋葉原は日本だけでなく世界中からも注目される街であり、海外から秋葉原を訪れる人に対してさまざまなアピールをしています。
参考:Virtual AKIBA World

メタバースの活用例

メタバースは次のようにビジネスにおいてもさまざまな活用方法があります。

① 交流会などのイベント
② 共同作業やミーティング

① 交流会などのイベント

メタバースを活用することによって、アバターを使ってイベントやライブを開催できます。感染症のパンデミックや災害など一般的なイベントであれば中止しなければいけない状況でも、メタバースであればどこでも参加できるため中止する必要がありません。

また遠くに住んでる社員でも参加できるため、支店が全国また全世界にある場合でもだれでも参加できます。社内の人間だけでなくクライアントやそのほかの企業とも交流するいいきっかけにもなります。

② 共同作業やミーティング

自社のレイアウトと同じような部屋をメタバースに作ることにより、実際に会っているのと限りなく近い感覚を持って共同作業やミーティングを進めることができます。テレワークをしている場合や、他の支店の従業員とも共同作業ができるなど実世界でも不可能なことをメタバースでは実現可能です。メタバースであれば日本国内に限らず、海外からも参加ができるなど幅広く活用できるのです。

まとめ

メタバースはインターネット上に作られる仮想空間のことをいうことが一般的です。3次元の仮想空間に自分の分身となるアバターを設置し、自由に活動できます。社内のレイアウトや店舗内の様子など極めてリアルに仮想空間を作ることによって、あたかも現場にいるような世界観に浸ることが可能です。

そのためWebミーティングツールやチャットを使うよりも、より現実的なやり取りをネット上でできるようになります。ゲームの世界においては以前から積極的に導入されていたのですが、新型コロナウイルスの影響によりビジネスにおいても活用されるようになりました。

メタバースは遠くにいながらも、あたかも実際に会っているかのような感覚で活用できます。そのため、ビジネスにおいてもさまざまな業種において活用されています。

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