社内報コラム

動画で伝える社内報 仕事紹介編

動画で伝える社内報 仕事紹介編

YouTubeや動画配信サービスをはじめ、インターネットを通じて動画を視聴する機会が増えたり、5Gに対応したスマートフォンが増えてきたことにより、情報は動画で得るという人が増えてきました。

こうした流れを受けて、会社のさまざまな情報を伝える社内報においても、動画への期待が高まってきています。

今回の記事では「仕事紹介」にテーマを絞って、動画で紹介していく方法についてご紹介してまいります。

社内報で仕事紹介をする意味やねらい

社内報には、企業理念やパーパスの浸透・維持、経営情報の共有、長期ビジョンや中期経営計画の目標の認識・理解・実行の促進、職場や職種間の相互理解、社内コミュニケーションの活性化、仕事への意識や働くスタンスの改革、モチベーションの向上、企業風土・文化の醸成、コンプライアンスの理解・意識向上など、さまざまな役割があります。

そのなかでも、社内のさまざまな仕事を紹介するコンテンツは、多種多様な仕事の紹介を通じて、会社のことを広く知ることに役立ったり、共に働く仲間との相互理解に役立ったりすることはもちろん、さまざまな仕事を通じて、企業理念やパーパスの多面的な認識や理解を促したり、社内の人と人とのコミュニケーションを円滑にするといった効果が期待できる、非常に有益なコンテンツと言えます。

仕事紹介を動画で行う効果と取り入れ方

冊子版やWeb版社内報のような、文字や写真で構成される仕事紹介記事は、仕事の内容や進め方など理解しやすいのですが、仕事に取り組んでいる情景や雰囲気までは伝えられません。

一方で、動画の場合は、仕事の内容や進め方を詳しく説明することには不向きな点も多いのですが、仕事に取り組まれている方たちの、仕事に取り組む姿勢やその場の雰囲気、仕事をされている環境など、冊子版やWeb版では伝えきれないことを、豊かに伝えることができます。

そこで、仕事紹介を動画で行う場合は、冊子版やWeb版の記事と連動させることがとても効果的です。

動画で仕事紹介をするための編集パターン

動画で仕事紹介をする場合も、冊子版やWeb版の記事づくりと同様、基本的には起承転結の流れで構成していきます。

具体的には、「起」で仕事の名称や概略を紹介し、「承」でその仕事に取り組んでいる方を紹介して、仕事の内容や取り組んでいることなどを伝えます。「転」では、その仕事の興味深い点や、難しかったり苦労したりする点を伝え、「結」で今後のことを伝えます。

これらは内容としては冊子版やWeb版と同じようなことを伝えていても問題はなく、むしろ内容が重複していることのほうが望ましいと言えます。

それは、冊子版やWeb版しか読まないという方にも、動画しか見ないという方にも、基本的には同じ情報が届くというメリットのほか、冊子版やWeb版は読んで理解する、動画版は見て感じるといった、お互いの弱みをそれぞれの強みで補完しあう関係で、情報をより豊かに伝えることができるからです。

動画で仕事紹介をするための編集のバリエーション

仕事紹介の動画編集のバリエーションは主に

解説型

インタビュー型

密着・追跡型

ドキュメンタリー型

対談・座談会型

に分かれています。

内容や活動、課題などを分かりやすく伝える「解説型」仕事紹介

解説型の仕事紹介は、ニュース番組や情報番組などで行われているような、フリップやボードに要点を示したり、図を用いたりして、仕事の内容や活動、課題を、順を追って解説していく方法です。

伝え方としては、さまざまなノウハウを紹介しているYouTubeのチャンネルのようなイメージで画面を構成して、音声やテロップで解説していくといった流れとなります。

携わっている人の想いも含めて伝える「インタビュー型」仕事紹介

この型は、紹介する仕事に携わっている方にインタビューし、答えていただく方法です。

イメージとしては芸能人に役どころを語っていただく、情報番組のインタビューコーナーのようなもので、インタビューで答えていただいているシーンと、そのシーンで語られている内容を、インサート動画や画像を用いて見せながら構成し、展開していきます。

社内報のインタビューの目的、質問事項についてはこちらへ

ひとつの仕事の中にある多様な業務を伝える「密着・追跡型」仕事紹介

これはその名の通り、紹介する仕事に携わる方に密着して、仕事の中にあるさまざまな業務を、その都度質問をして答えていただき、仕事の全体的な内容や、その仕事に必要な個々の業務を、Q&A方式で紹介していただく方法です。

この方法は、仕事の内容のみならず、仕事の流れポイントを視聴者目線で聞き、紹介していくといった、視聴者の疑問で話をつないでいくことができるため、見る人の興味や関心を通じてその仕事の理解を促していくという点で、非常に効果的な方法と言えます。

仕事や人を魅力的に伝える「ドキュメンタリー型」仕事紹介

これはテレビ番組でも人気の方法で、展開としてはプロフェッショナルの仕事を、冊子版などの文章で言う「地の文」で紹介したり、合間にインタビューを入れることで、ポイントとなる部分を掘り下げたりしながら紹介していく方法です。

この方法は、仕事の全体像を伝えるというよりも、注目すべき側面にフォーカスして紹介することで、その仕事のイメージやダイナミズムを伝えるといった「神は細部に宿る」という考え方を取り入れた編集にする、仕事を瑞々しく魅力的に伝えることに優れた方法です。

ひとつの仕事を多面的な視点で伝える「対談・座談会型」仕事紹介

冊子版やWeb版の社内報で、職種ごとの対談や座談会を行うことも多いかと思いますが、これはそれを動画で行う方法です。

この方法にある趣旨や考え方としては、同じ仕事でも、人によって取り組み方や大切にしている考え方、想いなどは異なることも多いといった点をとらえて、それらの違いを浮き彫りにしていくことにあります。

こうした趣旨や考え方のもと、この方法では、その仕事に携わっている複数の方に語っていただくことで、その仕事の内容や取り組み方、考え方を多面的に紹介し、その仕事の深みや世界観が伝わるように編集していきます。

まとめ

今回は動画で社内のさまざまな仕事を紹介する意味やねらいと共に、その見せ方の工夫として、いくつかの編集方法についてご紹介してまいりましたが、以前お伝えした「動画で伝える社内報 職場紹介編」も併せてお読みいただけると、編集の工夫の幅はさらに広がると思います。

もちろん、動画は冊子版やWeb版とは異なり、1シーンごとに音声や表情など、ノンバーバルと言われる情報を豊かに伝えることができるツールですので、伝える内容やシーンの展開のさせ方だけではなく、撮り方の工夫や編集する際の展開のスピードによっても、伝わる情報や印象は大きく異なってきます。

今後は動画編集で行う伝え方の工夫や、撮影の工夫などについてもお伝えしてまいりますので、是非ご期待ください。

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