社内報コラム

【初心者必見】社内報の作り方・制作までの流れを分かりやすく解説

【初心者必見】社内報の作り方・制作までの流れを分かりやすく解説

新型コロナウイルスの流行、その対策や活動、今後の方針などを、これから社内報の特集として伝えることをご検討されているご担当者は多いのではないでしょうか。今回の記事では、新型コロナウイルスの関係情報をテーマにする特集を立てるための切り口とそれぞれの具体的な企画アイデアをお届けします!

 

アフターコロナ/ウィズコロナ特集の目的

新型コロナウイルスの流行に関する特集の目的は主に以下の3つではないでしょうか。

アフターコロナ特集の目的

  • 会社としての捉え方を社員に伝える
  • 会社の対策や活動を記録として残しておく
  • アフターコロナ、ウィズコロナに向けた方針や意向を伝える

しかし、「世の中に出まわっている情報や会社の方針を掲載するだけでは、特集としては不十分」「ただ情報を伝えるだけではなく、社員の皆さんのこれからの仕事や生活に役立つ特集にしたい」という思いをお持ちではないですか?

そこで、新型コロナウイルスに関する特集について、より社員の皆さまに響く企画の立て方についてお伝えしていきます。

基本情報の記録

まずは基本情報の記録として、主に以下の3つで構成します。

アフターコロナ特集の基本情報

  • 変遷の記録
  • これまでとこれから
  • その他のトピック
変遷の記録

世界や日本の新型コロナウイルスの流行拡大から現在までの流れを追うとともに、国の対策や社会的な動きへ会社としての対応を時系列でまとめます。

これまでとこれから

新型コロナウイルスによる経済や社会への影響と、会社の方針や取り組み、社員の働き方に関する感染防止などの制度やルールをトピックとしてまとめます。

その他のトピック

上記の2点に含まれないニュースや活動をまとめます。

次に、これら基本情報にとどまらない、社内コミュニケーションの活性化と社員の皆さまのモチベーション向上のために、できるだけ社員の皆さまが登場して、なおかつ役に立つ企画のためのアイデアをご紹介します。

アフター/ウィズコロナ特集に厚みを出すための8つのねらい

社内報の特集として、厚みを持たせるためにぜひ取り入れていただきたい8つの「ねらい」と具体的な企画アイデアご紹介します。

特集に厚みを出す8つの「ねらい」

  1. 危機感をあおる
  2. 安心感を与える
  3. 頑張りを支え
  4. 誇りを育む
  5. 絆を強くする
  6. 意識や意欲を高める
  7. 創意工夫を後押しする
  8. ほっこりを提供する

どれかひとつに絞り込んで企画を立てることも、複数のねらいを組み合わせて企画を立てることも可能です。

今回の記事ではそれぞれのねらいごとの企画のアイデアをご紹介します。

危機感をあおる企画

「私たちの新しいチャレンジ!」など、前向きなタイトルとともに、経営層や各部門の責任者から今後に向けた課題やチャレンジの方向性を語っていただく記事を企画の軸にします。

また、社員一人ひとりのチャレンジをサポートする情報も掲載します。新型コロナウイルス感染への安全対策や会社のサポートなどをもとに、さまざまな状況に対してどのような意識で、どう行動すれば良いのか、どのような行動がNGなのかを、イラストなどを使用しイメージとして記憶に残るように表現します。

POINT

  • 前向きなタイトル
  • 経営層、マネジメント層のメッセージ
  • 社員をサポートする情報
  • イラストなどの活用
安心感を与える企画

感染拡大期のような不透明感に対する安心の提供ではなく、「みんなのチカラとアイデア大集合!」などのタイトルで、社員どうしのつながりや絆が実感できる前向きな安心を提供します。

そのためにたくさんの社員の皆さまに登場してもらいましょう。自粛生活でやっていたことや新たに取り組んだことなどの「振り返りの情報」、新しい生活様式の工夫、第二波・第三波に向けて今から準備していることなど「今とこれからの備えに関する情報」を社員アンケートを行い、魅力的な回答は社内報に登場して情報発信をしてもらいます。

そして、会社としての社員の安全安心のための方針や取り組み、新制度などをまとめとして伝えます。

POINT

  • たくさんの社員に登場してもらう
  • 振り返りの情報」「今とこれからの備えの情報」を社員アンケート
  • 会社の方針、新制度など
頑張りを支える企画

緊急事態宣言が発令されている間も、感染予防のための注意を払いながら、工場や現場で働かれていた社員の皆さまの頑張りにフォーカスし、これからを応援します。

「実録 コロナ禍の舞台裏」と銘打って、製造や物流、工事、保守などの部門を中心にさまざまな現場の奮闘を掘り起こして、ドキュメンタリータッチで紹介します。この企画では現場で働いているシーンの写真も重要な要素となりますが、写真については新たに撮影するものでも問題ありません。

また、会社の対応や対策が決まる裏側についても、誰がどんな話し合いをしたのか、どんな取り組みがあったのかなどを、コラムで紹介します。

POINT

  • 緊急事態宣言中も現場で働いていた社員の頑張りにフォーカス
  • ドキュメンタリータッチで紹介
  • 現場の写真
  • 会社の対応の裏側
誇りを育む企画

会社の広い視野や可能性について再認識できる情報を取り上げます。

「いま試される私たちの価値」と題して、主に自社の製品やサービス、その他の取り組みについて社会課題解決の視点で取り上げます新型コロナウイルスによって生み出された新たな社会問題やアフターコロナの生活やビジネスの安心・安全・快適、経済の再生など世界の課題に、自社の製品やサービスがどのように役立つのか、開発者やESG・CSR部門担当者などに取材やヒアリングを行って紹介します。

POINT

  • 会社の幅広い視野や可能性を再認識できる
  • 新たに生まれた社会問題など、アフターコロナの社会課題への対応
  • 商品・サービスの開発者やESG・CSR部門担当者に取材
絆を強くする企画

社員どうしの絆だけではなく、顧客、取引先や家族など、幅広い絆を再認識する企画です。

「再発見!私たちの絆」というタイトルで、顧客への視点は営業担当者に、取引先は関係部署の担当者に、そして家族に対しては自宅勤務を行なった社員に、それぞれ感染拡大期や緊急事態宣言のもとでの活動や、新型コロナウイルスの流行前とは異なる工夫を通じて得た新たな関係性を語ってもらいます。可能であれば双方からの感謝と今後の期待を語っていただけるとより読み応えのある企画となります。

POINT

  • 顧客や取引先、家族と社員の絆を再認識
  • コロナ禍での工夫を通した新たな関係性
  • 双方から感謝と今後の期待のコメント
意識や意欲を高める企画

会社の歴史とDNAに着目します。逆境をみんなで力を合わせて乗り越えた経験は、潜在的な能力として会社のDNAに深く刻み込まれます

「進化する私たちのDNA」と題して、経営層や会社のOBから生の情報を取材することをおすすめします。

生の情報が得られる可能性が高い経済的な逆境について、主な例を時代が新しいものから遡ると、超円高、東日本大震災、リーマンショック、ITバブル崩壊、金融危機、阪神大震災、バブル崩壊、円高不況、第二次オイルショック、第一次オイルショックなどが考えられます。

POINT

  • 逆境を乗り越えてきた歴史を経営層やOBに取材
創意工夫を後押しする企画

新型コロナウイルスへの対策や外出自粛期間は、改めて振り返ると未知の状況に対して、何らかの創意工夫を行った期間です。そこで、仕事の進め方や生活の送り方、感染防止、オンラインコミュニケーションなど、社員の皆さまそれぞれの創意工夫にフォーカスして紹介し、さらなる創造力を掻き立てる特集にします。

創造力のアピール合戦のような盛り上がり感を演出するために、「やってよかった!やっちまった!私の生活アイデア大公開」と題して、上手くいったことはもちろん、失敗したこと、意外な発見、今後も継続したいこと、匿名顔出しナシなら言えることなどの切り口で、仕事やプライベートの両面で体験を募って紹介します。

POINT

  • 未知の状況下での社員たちの創意工夫を紹介
  • 失敗したこと、意外な発見、匿名なら言えることなど多彩な切り口で体験を募る
ほっこりを提供する企画

最後に少しチャレンジングなアイデアをご紹介します。

タイトルは「のぞき見、役員の暮らし方」。新型コロナウイルスによる外出自粛生活は、社員の皆さまはもちろん、役員の皆さまも取り組まれました。

そこでこの特集では、外出自粛生活期間に役員の皆さまが家庭内でどのように過ごされたのかを紹介します。また、普段は忙しくされている役員の皆さまも、この期間は家族とともに過ごされた可能性が高いと考えられますので、家族の方から外出自粛生活のなかでの役員の暮らし方に関するエピソードをご紹介いただきます。

POINT

  • 役員の自粛期間中の過ごし方を紹介
  • ご家族のコメントも掲載

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回の記事では、これから増えるであろうアフターコロナ特集やウィズコロナ特集を、外部情報や会社からの情報だけではなく、できる限りたくさんの社員の皆さまが参画できる企画とするためのアイデアをお伝えしました。ぜひ参考にしてみてください!

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