今日から試せる社内報編集の「切り口」の話3

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たくさんの事業を展開している会社の場合

前回の記事の−今日から試せる社内報編集の「切り口」の話2−で、社内報に職場紹介を掲載する目的と重点テーマや重点課題のお話をもとに3つの会社の例をあげました。

念のためにおさらいです。
一つ目は、たくさんの事業を展開している会社。
二つ目は、ひとつの事業をたくさんの拠点で展開している会社。
三つ目は、グループ会社がたくさんある会社。

今回はその一つ目の「たくさんの事業を展開している会社」を例に、職場紹介を題材にして「切り口」の具体例を紹介していきます。

たくさんの製品群を持っている会社や多角化経営を行っている会社は、たくさんの事業を展開していることが特徴のため、紹介する職場がどの事業に属していて、どのような課題を抱えていて、それに対してどんな仕事を、どんな人が、どんな思いで取り組んでいるのかを伝えるといったことを企画の骨子として用意します。

ただ、これだけだと説明に終わってしまうので、記事としての面白みが見られません。

そこで「切り口」の登場です。

まず、事業についての認知がどの程度かにもよりますが、通常は全社的に何をしている事業なのかについては一定の理解があると思いますので、「事業紹介」についてはサラッとした説明にとどめます。

ただ、取り扱っている製品やサービスについては、社会的な価値やお客さまからの評価など、全社的にはあまり伝わっていないことも多いと考えられます。

また、社会的な価値やお客さまからの評価については、同じ事業に属している人でも、職種などの役割や立場によっては、それをあまり知らないという人もいます。

ましてや事業や部門が異なれば、それはなおさらです。

そこで、職場紹介では「製品」や「サービス」を切り口に、「わたしが愛するこの一品」などといった小タイトルでその職場で働く人たちのコメントと、仕事内容や簡単なプロフィールを掲載します。

もちろん、これだけでは職場紹介にならないので、その職場のマネージャーなどのコメントを本文で掲載し、職場の概要やミッションを紹介していただいたりします。

あとはもう少し違う切り口があったほうが記事としての面白みが増すかなと読者視点に立って考えたり、掲載する要素をこれ以上増やすと誌面が窮屈になるかなといったことを考えます。

もし付け足すとすると、コミュニケーション活動(飲み会やイベント)や最近の話題の紹介など、その職場についてもう一歩深く知れるこぼれ話のような切り口のコラム枠を用意します。

製品やサービスの種類が少かったり説明が難しいものの場合

けれどもその事業の製品やサービスのバリエーションが少ない場合はこの方法はあまり得策とは言えません。

あるいは扱っている製品やサービスが複雑なものの場合はその説明も必要になるので、この場合は製品やサービスを紹介する別のコーナーを設けることを検討するとして職場の紹介は違う切り口を考えます。

また、事業が多いので当初は職場紹介に事業紹介のニュアンスを加えるといった方向で検討に入りましたが、事業が多い会社の場合は通常、他のコーナーや特集などでいろいろな事業を紹介していることも考えられるためお伝えした案はちょっと参考にならないなって方もいらっしゃったと思います。

そこで別案!

社内報は事業や職場の枠を超えて、経営の意向や思いを伝えたり、社内コミュニケーションを活性化するという目的で発行している会社も多いと思います。

この点を踏まえて、職場紹介では事業については深くは触れずに、さまざまな事業のさまざまな現場で働いている人たちを同じ会社で働く「仲間」という意識を醸成することに重きを置いて、その職場で働く人の活動と思いに焦点を当てる職場紹介を検討してみます。

たとえ事業や職場が異なる人でも、何か共通点や興味を惹く話題が掲載されていると、なんとなくその人に関心や親近感を持ってしまうのが人のサガ。

そこで、職場のミッションや仕事内容、活動内容については概要だけをマネージャーに紹介してもらったり、タイトルスペースや大見出しの近くに部署名などと絡めてリード文などで紹介する程度にとどめ、働く一人ひとりを魅力的に紹介することに焦点をあてた「切り口」を考えます。

人物紹介で読者の興味を惹く3つのポイント

一人ひとりを魅力的に紹介するポイントは「共通性」「人となり」「興味がわく」です。

例えば共通性を起点に考えると「年齢」や「出身地」といったことが考えられます。

この場合、「年齢」や「出身地」をそのまま記す方法もありますが、人によっては年齢を記すことに抵抗を示される場合もありますので「年齢」を「世代」に置き換えて、登場していただく社員さんそれぞれに「ファミコン世代」とか「ヤマンバ世代」といったような
オリジナルの世代名を考えていただき、当時の写真とともに自己紹介していただくことで、年齢の公開を拒むといった問題をクリアしつつ、「共通性」「人となり」「興味がわく」の三つのポイントがクリアしていますので、一つの案として使えると思います。

あるいは「共通性」について、編集側で設定する方法もあります。

例えば、こんな方法はいかがでしょうか。

まず、戦闘ゲームを思い出してみてください。
戦闘ゲームには大抵、五角形や六角形のレーダーチャートでそのキャラクターの戦闘力や防御力を示しています。

これを応用して、仕事に対する戦闘力として、積極性や専門スキル、経験値を設定し、防御力としてガマン強さ、リア充度、仕事仲間などの項目で、自己評価で点数をつけていただき、レーダーチャートで表現するといった切り口も考えられます。

それぞれのコメントについても、自己評価をもとに自己紹介をしていただければ「共通性」「人となり」「興味がわく」の三つのポイントをクリアすることができます。

といった感じで、今回はたくさんの事業を展開している会社を題材に三つの切り口をご紹介しました。

次回は「一つの事業をたくさんの拠点で展開している会社」を例に、その会社の職場紹介の切り口をお伝えしてまいります。

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